こんにちは sannigo(さんご)です。いつもありがとうございます。
千年以上の歴史がある式内社の一社、舞阪の氏神様『岐佐神社』を先月お参りさせていただきました。
御祭神はあの『古事記』の”因幡の白うさぎ”の次の段に、大国主命をよみがえらせた神様として登場する2柱の貝神です。貝の神様をお祀りしていることから水産・漁業の守り神として古来、漁民の信仰を集めてきたそうです。
さらに大国主命を復活させたことから病気平癒、身体健全、開運厄除、商売繁盛にもご利益があるとされています。また、境内に祭られている『赤猪石』の神話に因んで火傷や病気に関してもご利益があるとされ看護の神・蘇りの神ともいわれます。
『赤猪石』とは、古事記の中で大国主命の兄弟たちが山の上から麓に転がし落とした真っ赤に焼いた石、つまりは猪だと思い込んで大国主が全身で受けたとめたことで亡くなったとされる石です。拝殿左脇に置かれた注連縄を張られた『赤猪石』をさわることで、御神徳を授かり厄払いになるそうです。
また、例祭の神賑行事の「まいさか大太鼓まつり」では、最も大きいもので直径約25メートルもある大太鼓が鳴り響きます。この大太鼓鳥居をくぐるぎりぎりの大きさだとか。しかも太鼓を叩く青年は、長さ1メートルの太鼓ぶちを両手で持ち振り回すため、かなりの体力が必要な感じでたくましさを感じます。
興味深いのは『岐佐神社』境内に『ごしんさま(護神様、御親様)』が鎮座し、伊勢神宮(天照大御神・豊受大御神)、津島神社(須佐之男命)、春日大社(天児屋根命)の御分霊及び小学校庭にあった『天白社』をお祀りしていることです。
『天白社』ということは、現在の私のメインテーマである「天白信仰」ですか?本州のほぼ東半分にみられる民間信仰で、その分布は長野県・静岡県を中心とし、三重県の南勢・志摩地方を南限、岩手県を北限として広がっているという謎に包まれた「天白信仰」が、この舞阪にも広がっていたという証明ではないでしょうか?

岐佐神社(きさじんじゃ)
場所:静岡県浜松市中央区舞阪町舞阪1973
《アクセス》
電車・バス:JR[弁天島駅]より徒歩15分
JR[舞阪駅]より徒歩30分
車:東名高速道路[浜松西IC]より約27分
駐車場:15台ほど駐車できる参拝者用の無料駐車場があります
御朱印:いただけるようですが詳細は不明です
岐佐神社の御由緒


927年(延長5年)にまとめられた「延喜式神名帳」に岐佐神社の社名がある式内社の一社ですので、千年以上の歴史を持つ古社です。
社伝によると、明応の地震の津波(1498年・明応7年)により、舞澤(現在の舞阪)の郷と共に流されましたが、津波で東の松林(現在の鎮座地)の柳の古木の下に「敷地郡岐佐神社」と書かれた小神祠が漂着したため、住民が見つけこの地に社殿を造営して祀ったとのことです。
神社付近の松原には地震を逃れた人々が集落をつくり、現在の舞阪のもととなっているとのこと。舞阪といえば、やはり一番に頭に浮かぶのは弁天島の干潟に建つ「赤鳥居」。新幹線からも浜名湖が近づくと見えて来ますよね。
御祭神
蚶貝比売命(きさがいひめのみこと/アカガイの神)
蛤貝比売命(むがいひめのみこと/ハマグリの神)
日本神話を含む歴史書ともいうべき『古事記』の「因幡の白兎」に続く話として登場する大国主命を生き返らせる2柱の貝神が御祭神です。
御祭神の2柱、蚶貝比売命とは「赤貝の神」、蛤貝比売命とは「蛤の神」で、パンフレットによると、”昔、この地を象島(きさしま)と言ったのはキサガイが多く採れたからという。ハマグリは江戸時代、舞坂宿の名物でした。”とのことです。
御神徳
御神徳は病気平癒、身体健全、開運厄除、商売繁盛、さらに看護の神・蘇りの神ともされます。また大やけどを負った大国主命を蘇らせた優しい貝の神様にあやかろうと、看護学生も多く参拝に訪れるとのことです。
神話
大国主命は、八十神等の騙し討ちにより、赤猪に見立てた大きな焼けた岩を抱きとめ大火傷を負います。母神(刺国若比賣命)の願いにより神産巣日神は、蚶貝比賣命と蛤貝比賣命を使わす。蚶(あかがい)の白い粉と、蛤(はまぐり)の粘液で膏薬(こうやく)を作り治療すると、大国主命は元の麗しいお姿に戻られました。
これにより、健康・長寿の神、また怪我・病気平癒の神と崇められています。
大国主命が抱き留めたとされる赤石が神社拝殿の西側にまつられています。
( 岐佐神社について-岐佐神社の歴史|岐佐神社|静岡県浜松市で厄除け・祈祷・祈願や地鎮祭・神葬祭など )より
詳しくは オオクニヌシ生き返る(静岡県浜松市) | ヨミトク会 で紹介されている紙芝居・きさの里物語をご覧になることをおすすめします。
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お参りしていきましょう


駐車場に車を停めさせていただいてスタートです。道路を挟んで北側にこんもりとした鎮守の森と鳥居が見えます。鳥居をくぐると何かしらの瓦が保存されています。
手水舎


境内社?




拝殿が階段の向こうに見えてきました。神様を守る狛犬が凛々しいです。
狛犬


拝殿と扁額


本殿


赤猪石


拝殿左横に安置された大国主命が抱きとめたとされる『赤猪石』。石に触れる事でお力を授かり、病気や怪我が平癒し、健康な身体がよみがえるとされます。
縁結びの木


榎(えのき)と槙(まき)が根元で寄り添い、結び合っているため、たくましい生命力、また睦まじい姿にあやかり願いを込めて祈りをささげれば、良縁に恵まれ、幸運がさずかるといいます。
本殿の左脇から奥に進んでいきます。こちらにも鳥居と手水舎があり、ごしんさま(護神様・御親様)が祀られています。
ごしんさま(護神様・御親様)




・中央に、伊勢神宮(天照大御神・豊受大御神)
・右端に、津島神社(須佐之男命)
・左端に、春日大社(天児屋根命)の御分霊及び小学校庭にあった『天白社』
をお祀りしています。
参照元:岐佐神社 - Wikipedia
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最後に
今回参拝に訪れた『岐佐神社』の御祭神は珍しく貝の神様ということで、あの古事記の”因幡の白うさぎ”の次の段に、大国主命をよみがえらせた神様として登場する神様という、まさに千年の歴史を持つ古社という感じです。
拝殿横の『赤猪石』を抱きとめたとされる大国主命、命を落とすほどのダメージを受けたようです。でも、大丈夫!何度か蘇っていることで知られる大国主命だけあります。今回はこちらの『岐佐神社』でお祀りされている蚶貝比売命と蛤貝比売命が介抱してくれて蘇っています。
地元の方に愛される氏神様で、小学校庭にあった『天白社』も伊勢神宮や津島神社同様祀ってくれています。水害によって流されたこともある舞阪ですから、治水の神としてお祀りしていたのではないでしょうか?今も「ごしんさま」としてお祀りしし続けてくださる地域の皆様に感謝です。
最後までお読みいただきありがとうございます。では、またです。